債務整理とは、わかりやすくいうと、借金を減額したり、ゼロにしたりする方法です。
このように書くと、お金を借りていながら返さない、ということに罪悪感を持つ方もいると思います。
しかし、多額の借金を苦に、自殺を考えたりする方がいるのも事実。
債務整理は、そうした借金のために、精神的にも苦しんでいる方を、法的に解決する手段です。法律で認められているわけですから、何も気に病むことはありません。
もちろん、何の負担を負うこともなく、借金が減額になったり、帳消しになるというわけではありません。
債務整理するには、それなりのデメリットがあります。
気になるデメリットとしては、家族に知られる、ということでしょうか?
債務整理には、任意整理と個人再生、自己破産の3つの方法があります。
そのうち、任意整理については、家族に知られずに手続きができる、というメリットがあります。しかし、任意整理は、借金を免除する方法ではありません。そのため、今後も返済ができる方向けの方法になります。
任意整理以外の、個人再生・自己破産の場合は、裁判所を利用する手続きとなり、提出する書類の中に、家族の収入や財産に関する書類があるため、家族に知られずに手続きする、というのは無理があると思います。
デメリットではありませんが、他に気になることとして、車や住宅を手放さなければならなくなる、といったことがあると思います。
そうした不安を持つのは、よくわかります。
結論からいうと、ケースバイケースです。
債務整理の方法で、どれを選ぶかということもありますし、車や住宅の所有している状態がどういう状態なのか(ローンがあるのか、すでに支払いは終わっているのか、など)があるためです。
ただ言えるのは、絶対に手放さなければならない、というわけではないです。
あと、債務整理をする上で気になることとしては、クレジットカードが作れなくなる、ローンが組めなくなる、といったところでしょうか?
しかし、それらについては、永久にできない、というわけではありません。
債務整理をすると、信用情報を管理しているJICC・CIC・KSCの3つの機関に、債務整理した情報が記載されます。その間は、クレジットカードを新たに作ろうとしても、審査に通りません。債務整理が完了すれば、事故情報は消去されますが、それもすぐにではありません。
信用情報機関によりますが、大体10年くらいを目安に見ておくといいでしょう。
どうしても気になる、というのであれば、問い合わせて確認することもできるので、クレジットカードを申請する前に確認するといいですね。
JICC(日本信用情報機構)
https://www.jicc.co.jp/
CIC(指定信用情報機関)
https://www.cic.co.jp/
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
https://www.zenginkyo.or.jp/
ただ、仮に、信用情報機関に記載がなくなったとしても、債務整理の際、使っていたクレジットカード会社には申し込まないほうがよいです。社内情報として、債務整理した事実は残っているでしょうから、申し込みをしたとしても、審査に落ちる可能性が高いです。
このように書いてくると、債務整理をするデメリットばかりが目につくかもしれません。
しかし、債務整理の最大のメリットは、債権者からの請求や取り立てがなくなり、返済もストップできること。
その精神的なメリットは大きいと思います。
家族に知られたくない、住宅を手放したくないという思いはあると思います。
ですが、借金問題を解決する方法として、債務整理という手段がせっかくあるので、使ってみては?